私たち夫婦は50代で早期退職し、夢だったキャンピングカーでの旅暮らしを始めました。そんな私たちが最近の夫婦の会話で盛り上がっているのが、「海外でキャンピングカー生活をするならどうなる?」というテーマ。
ちょっと壮大すぎる夢と思われるかもしれませんが、これが意外とリアルな議論に発展しちゃうんです。
キャンピングカー生活は、日本国内での移動生活だけでも課題が山積み。でも、海外となるとさらなるチャレンジが待っていることでしょう。夢を語る中で現実的な課題も見え始め、ついつい真剣になってしまう私たち。
あなたも「もし自分が同じことをするなら?」と想像しながら読んでいただければ幸いです。
夫婦で語る「海外でキャンピングカー生活」の夢
夫婦で「海外でキャンピングカー生活をしてみたいね」と語り合うようになったのは、実はキャンピングカー生活を始める前のことでした。
私たちはもともと旅行が大好きで、若い頃からたくさんの国を旅してきたんです。特にヨーロッパの広い田舎道や、美しい自然景観の中でのんびり時間を過ごすのが大好きでした。でも、そのころはまさか自分たちが「バンライフ」なんて言葉にハマる日が来るとは思ってなかったですね。
きっかけといえば、SNSでたまたま見かけた「バンライフ」というライフスタイルの特集記事でした。それを読んだとき、夫が「これ俺たち、いつかやれたら最高じゃない?」と言ったんです。

正直私は「いやいや、海外で車を住処にするなんて、そんな非現実的な話はないでしょ?」と軽く流してしまいました。でも夫がそのアイデアをどんどん膨らませるもんだから、私もだんだん「案外楽しいかも」と思い始めたんですよ。
その後、二人の中でこの話題はちょっとした「夢トーク」の定番になりました。どこの国に行く?何をしたい?と、そんな話をするたびに、私たち夫婦の中で海外キャンピングカー生活への興味が少しずつ具体的な形を持ち始めたんです。
そうした中、ヨーロッパのキャンピングカー事情について調べてみると本当に驚きました。
キャンピングカー専用施設が充実しているし、車旅に優しい社会なんですね。例えば、フランスやドイツには専用の宿泊エリアやシャワー付きの駐車場がたくさんあって、生活の基盤を整えるのが思った以上に楽そうだということが分かりました。
そして何と言っても、あの広〜い景色の中で車を停めて美しい自然を眺めながらの暮らし。話をしながら、「これは本気でやりたいね」と思うようになりました。
ただ、もちろん夢を語るのと実現するのは違いますよね。でも私たちは思ったんです。「どうせいつかやるなら、少しずつ準備を始めればいいんじゃないか」と。
まずは日本でキャンピングカー生活をスタートしてみることにしました。最初はレンタルでキャンピングカーを試しながら、本当にこれが自分たちのライフスタイルに合うのかどうかを探ったんです。
結果、私たちはすっかり虜になってしまい、気づいたら夫婦で日本一周までしていました。そして今、「次は海外だね」と話すたびに、ワクワクが止まりません。
二人で夢を語り合うと、たまに「そんなの無理」とか「現実的じゃない」とか思うこともあるかもしれません。でもやっぱりそのプロセスが楽しいんですよね。そして、少しずつでも準備をすることで、その夢が少しずつ現実に近づいていく感覚を味わうことができました。
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行きたい場所を夫婦でリストアップで大喧嘩?!
「海外でキャンピングカー生活をするならどんな場所を旅したい?」というテーマで夫と話し始めたら、これがまあ盛り上がる盛り上がる。(笑)
私たち夫婦はもともと旅行好きだったので、話題に困ることなんてありません。
でも、気づけばどちらも自分の「行きたい場所」への思いが強すぎて、ちょっとした意見のぶつかり合いに!といっても、本気の喧嘩というよりは、半分冗談混じりで笑ってしまうくらいの可愛らしい攻防戦でした。
夫の夢のルート:釣りとアウトドア三昧

夫が真っ先に挙げた行きたい場所は北欧でした。
理由は至ってシンプル。「フィヨルドの美しい風景の中で釣りがしたい!」という夢。昔からアウトドア好きではありましたが、キャンピングカー生活を始めてからますますその傾向が強くなったんです。ヨーロッパ各地の川や湖を巡って釣りを楽しみつつ、その場で釣った魚を料理して食べるというのが、彼の最大の楽しみらしいです。
他にも、「アイスランドでキャンピングカーを乗りまわしてオーロラを見たい」と興奮気味に語りだす夫。その熱量には感心しながらも、「北欧はいいけど寒いの苦手なんだよね……」とつい口を挟んでしまいました。
これが後のちょっとした衝突の火種になるわけです。
私の夢のルート:美食と文化芸術を満喫
一方、私が行きたかったのは南ヨーロッパ。
フランスやイタリア、スペインなど、美食と文化に溢れる地域です。「キャンピングカーであちこち回りながら、美味しいワインと料理を楽しむ旅なんて最高じゃない?」と提案すると、夫は少し渋い顔。彼に言わせれば、「都会や観光地よりも自然のど真ん中でゆったりしたい派」のようです。
さらに私は、「フランスの田舎町を拠点にしながら、地元の市場で食材を買ってキャンピングカーで料理する生活や、スペインの太陽の下でパエリアを食べる生活が夢!」と熱く語りました。
夫が北欧の寒さを推してくるのに対し、私は「暖かい場所がいい!」とまるで正反対の意見をぶつけていました。
大喧嘩の勃発?!
お互い譲りがたい思いを抱えたまま、話はだんだんヒートアップ。
「釣りなんて北欧じゃなくてもできるでしょ?」と言う私に対して、夫は「オーロラは北欧じゃないと見られないし!」と反論。気づけばお互いの意見をまくし立てる形に。
でも、そのうち話しているうちに二人で笑い出して、「じゃあどっちも行こうよ!」という結論に至りました。まったく成長しないというか、結局楽観的なんですよね、私たち。
最終的には、お互いの行きたい場所を全部リストアップして、可能なルートを妄想するのが一番楽しいね、という方向に落ち着きました。
例えば、春から夏にかけては南ヨーロッパを中心に旅して、秋から冬は北欧へ向かうなんてどう?といった案を夫婦で出し合いました。キャンピングカー生活のいいところは、季節や気分に合わせて自由に移動できるところですよね。
こんなふうに二人で話している時間そのものが、すでに旅の一部だなと感じます。キャンピングカーでの生活はもちろん楽しいですが、こうやって夢を語り合う瞬間も最高に幸せだと思いませんか?
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キャンピングカー生活の現実と準備を妄想してみる
海外でキャンピングカー生活をするとしたら、まずは現実的なことを考えないといけませんよね。
夢見ることは素敵だけれど、実現するための課題を洗い出すのも大切です。私たち夫婦も、夢のキャンピングカー生活を妄想しながら「実際どうする?」なんて真剣に議論しています。
なんだかんだ、これがまた楽しいんです。今回は、そんな妄想の話を少し共有させてください。

日常生活の課題って?入浴やトイレはどうする?
まず最初に話題に上がったのは「生活の基盤」についてです。日常生活で欠かせないものをどう確保するのかがポイントですよね。
一番気になったのは入浴とトイレの問題。
ヨーロッパではキャンピングカー専用の宿泊施設(キャンピングカー専用パーク)がかなり充実していると聞きます。なので、大まかなルートを考えながら「次のシャワーの場所」をチェックするのが日課になりそうだね、なんて話します。
でも正直なところ、野外でのシャワーや、自分たちの車内トイレを使う頻度を考え始めると、「清掃とかむしろストレスになりそう?」なんて現実的な不安も出てきちゃいました。でもこれも「慣れ」の部分が大きいはず。
だから準備段階でどれだけ情報収集ができるかが鍵ですね。
快適なベッドで毎晩ぐっすり?
キャンピングカー生活では、しっかり休める環境がないと体力がもたないはず。そこで次に夫と議論したのが「車内の寝具環境」です。
実は夫が特にこだわり派。ヨーロッパ製キャンピングカーは広くて立派なベッドが用意されている車も多いけれど、日本で使っている私たちのハイエースでは空間が少し狭いな、とお互い感じています。
「ふかふかのマットレスと上質な寝具をそろえたい!」と夫が目を輝かせる一方で、私は「持ち運ぶ手間や保管場所も考えないとね」と現実的なコメント。
なんだかんだで、いかに狭いスペースで快適さを保つかが課題になりそうですね。でも、それが面白くもあります。
自炊はやっぱり欠かせない!
また忘れてはいけないのが毎日の食事です。
海外でのキャンピングカー生活となると、窓の外に見える絶景を眺めながら、地元の食材を使って自炊するのが醍醐味だと思いませんか?特に夫は料理にハマっているので、旅先で出会った新鮮な野菜や魚を使って腕をふるうつもり満々です。
でも、それもひとつ悩みがあって。「調理スペースの工夫や収納の効率化が必要」と真剣なアドバイスを私がしたら、「ヨーロッパなら地元の市場が楽しいし、ガスバーナー1台あれば何とかなるっしょ!」と夫。
実際どうなるかは旅をしてみないとわからないけれど、こういう楽観的な姿勢もキャンピングカー生活を楽しむポイントになるかもしれません。
ネット環境とリモートワークの確保
もう一つ妄想したのは、仕事とつながるネット環境の確保です。
夫がIT系のフリーランスなので、どこに行っても仕事ができる自由さはある一方で、安定したWi-Fiや電源がある場所を見つける必要も重要です。
ヨーロッパにはキャンピングカー専用の施設で、作業スペースを提供するところもあるそうなので、そういった場所を活用することを視野に入れています。
ただ私が「良いところ見つからなくてもどうにかなるよね」と言うと即座に「いや、それは結構シリアスだよ」と少しピリついた空気に(笑)。夢ばかりではなく現実を見つめて計画する重要性を再認識しました。
こうやって、少しずつ夢の話が現実的な計画に変わっていくのって楽しいですね。
課題が多いからこそ、これをどう解決していくかを考える時間そのものが、すでに旅の一部のように感じます。どんな生活になるか少し不安もありますが、妄想を重ねることで夢がどんどん形になっていく気がします!
夢から現実へ?!資金や語学を真面目に語り合ってみた
「海外でキャンピングカー生活を送る!」と夢を語り合う時間は最高に楽しいものですが、その夢を少し現実的に考えてみると課題もちらほら見えてきますよね。
特に資金と語学、この2つが具体的なプランを立てる上で避けて通れない現実的なテーマ。ここでは、夫婦でどんな風にこの2つについて話し合ったのかをお伝えしますね。

まず最初に話に上ったのは、
やっぱり「お金どうする?」という問題です。
キャンピングカー生活って自由なイメージがあるけど、実際に生活しながら旅を続けるとなると費用がかかるんですよね。ガソリン代、キャンピングカー施設の利用料、食費から大きな修理費まで、いろいろ想像するだけでちょっと怖くなります。
夫は「収入が減るのは想定内だから、いっそのこと余計な物を片付けて身軽になろうよ」というタイプ。一方で私は「本当に大丈夫なの?なんだかんだでお金が足りなくなるのが不安」と慎重派なんです。
でも夫曰く、「今の暮らしをシンプルにして、資産運用を活用しながら節約旅行すれば意外といける」らしいんです。実際ヨーロッパではキャンピングカー専用の無料駐車場も多いらしく、旅先によってはかなりのコストダウンが可能みたいですね。
幸いにも、夫がリモートワーク中心のITコンサルタントとして働いているので、収入の面ではある程度安心。ただ私はフリーライターなので、その時どきの受注状況次第。そこで重要になってくるのが「いかに生活費を抑えながら旅をするか」。
節約しつつも楽しみをしっかり味わえるよう、お金の計画を立てることがポイントだなと思います。
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次に問題となったのが語学。
海外でキャンピングカー生活をするとなると、少なくとも英語ができないと困ることが多そうですよね。でも実は私も夫も日常英会話程度ならなんとか、というレベル。
少々不安ではありますが、「やりたいことのために努力しよう!」ということで夫婦で目標を定めました。
夫は「YouTubeで海外のキャンピングカー生活者が使う定番フレーズを調べてみよう」と探求心バリバリ。私は「日常の表現だけじゃなくて、交渉や車のトラブル対策に必要なフレーズをリストアップしないと!」と、すでにノートを作り始めています(ちょっと気が早いですかね?)。
またヨーロッパだと英語だけでなくフランス語やドイツ語なども重要になりそうなので、簡単な単語からスタートすることにしました。
それに最近では翻訳アプリの精度も上がっているので、緊急事態の時はそれを頼りにすることも十分可能ですよね。
ただ直接会話がスムーズだとより楽しい旅になるのは間違いなし。語学に関しては「実際に旅が始まれば嫌でも身につく!」という夫の楽天的な意見にも少しだけ期待したいところです。
こうして資金と語学について話し合うと不安なこともたくさん出てくるけど、やっぱり夢を語るから楽しいし、現実的な準備を進めることができるようになるんですよね。お金の計画も語学の勉強も大変だけど、その過程そのものがワクワクする旅の一部なのかも、と最近感じるようになりました。
だから私たちは小さなことからコツコツ始めることにしました。
たとえば語学アプリを利用して1日5分のリスニング練習を取り入れたり、毎月月末に「今月のお金の見通し」についてミニ家族会議を開いたり。こういう地味な準備こそが、夢を現実にする大切なステップかもしれませんね。
子供や実家の関係はどうなる?
夫婦で「海外でキャンピングカー生活なんていいね」なんて夢を語り始めたとき、すぐに浮かんだ心配事のひとつが、子供たちや実家との関係です。
「これ、みんな理解してくれるのかな?」なんて、少しドキドキしながら話し合いました。でも同時に「だからこそ自由な旅が面白いんじゃない?」なんて前向きな気持ちにもなれたんです。
まず話題に上がるのは、やっぱり息子たち。現在長男と次男はそれぞれ神奈川と関西で独立して暮らしているので、親が海外に旅立つからといって「困ることはあまりないよね」とは思いつつも、「本当に理解してもらえるのか?」という不安はありました。
でも彼らに軽く話してみたところ、意外にも「めっちゃいいじゃん!」なんて乗り気なリアクション。
「俺たちも近いうちに休み取って遊びに行くね!」なんて言葉まで飛び出しました。親としては嬉しいやら、ちょっぴり照れくさいやら。ただ、次男からの「Wi-Fi環境はちゃんと確保してよね。連絡できないと困るよ」なんて現実的な指摘には少し苦笑い。
彼らには、海外でのキャンピングカー生活の自由さや魅力がちゃんと伝わったみたいです。
一方で、やっぱり心配なのは私たちのお互いの両親。夫も私も埼玉に両親がいるのですが、二人とも年齢的に少し体力が落ちてきている様子。定期的に顔を見せに行っている今の生活が、海外旅のスタートで途切れてしまうのではないかと気がかりでした。
そこで、まずは私の両親に「海外でキャンピングカー生活を始めてみようと思う」と伝えたところ、母からは「何言っちゃってるの?」と一言。
でも詳しく計画を説明していくうちに、「それがあんたたちの夢なら応援する」と認めてくれたんです。「でも健康には気をつけるのよ!」と、いかにも母らしい言葉も。さらに、現代のサービスのありがたみも感じました。郵便物はクラウドサービス、緊急連絡はスマホ、帰国したときには月単位で滞在場所を柔軟に調整する、と具体的な話をしたら少し安心してくれたようです。
一方で夫の両親はお父さんが「そんな自由な生き方ができるのがちょっぴり羨ましいな」とニコニコしてくれて、関心を示してくれました。
「俺たちも昔、もっと思い切った計画立てればよかったかもな」なんて本音もポロリ。こうして少しずつ理解が得られそうな手応えを感じています。
今の時代、ありがたいことにネット環境があれば、どこにいても連絡を取れる便利さがありますよね。キャンピングカー生活をする上で、海外でもネット環境をしっかり整える必要があるのは、子供たちや両親との関係を保つためにもとても重要です。
現地のSIMカードやモバイルWi-Fiを上手く活用して、定期的にオンラインで顔を見せるつもりです。旅をしながらでも、こうしたテクノロジーのおかげで家族との距離がそれほど遠くならないのは、本当に心強いポイントです。
こうして、子供たちや実家の両親に「海外でキャンピングカー生活」という夢を話してみると、最初の不安が少しずつ解消されていきました。どんな形であれ、私たちの夢を温かく見守ってくれる家族がいることに改めて感謝です。
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まとめ
海外でキャンピングカー生活を夢見る話から始まり、実際に夫婦でその生活をスタートさせるまでには、たくさんの妄想と計画、そして少しの覚悟が必要でした。それでも一つずつ準備を重ねていけば、夢はちゃんと現実になるんだなと私たちは実感しています。
ヨーロッパでのキャンピングカー生活は、これまで経験した日本でのバンライフとはまた一味違うもので、文化や人々との出会い、新しい景色との触れ合いが本当に特別なものになるのでしょう。もちろん、生活する上での課題もたくさんありますが、それさえも一緒に乗り越えることで夫婦の絆が更に深まる可能性もあると思います。
海外の広大な自然の中で目覚め、自分たちのペースで旅をするこの生活。それを実現するためには、「計画」「柔軟性」「少しの勇気」が必要だと思います。
これから「キャンピングカー生活」を始めてみたい、しかも海外でチャレンジしてみたい方がいれば、私たちの体験や妄想(笑)が少しでも参考になると嬉しいです。夢は追いかけることで形になり、そこには想像以上の楽しさが待っていると思います!
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