最近は「バンライフ」や「キャンピングカーライフ」という言葉も注目され、多くの方が自由度の高い旅への憧れを持つようになっています。
でもその一方で「準備にはどのくらいの期間が必要なの?」とか「事前に何をしておけばいいの?」という不安を抱える場合も少なくないと思います。私たちの経験からいえば、予想以上に時間もかかったり、考えないといけないことが想像以上に多かったと思います。
今回は、準備期間や実際出発前にやったことなどのご紹介。これからキャンピングカー生活を始めたいと考えている方の参考になると嬉しいです。
キャンピングカーの選び方と実際の準備期間
キャンピングカー生活を始めると決めたとき、最初に悩んだのは車の種類でした。「キャンピングカー」と一口に言っても、選択肢はさまざま。RV(モーターホーム)のようにキッチンやトイレまで揃った本格的なものから、バンを改造したシンプルなものまで幅広いですよね。
私たち夫婦の場合、まずはレンタルからスタートしました。レンタルすることで、どのくらいのサイズが自分たちに合うのか、どの設備が本当に必要なのかをじっくり確認できました。そして初めての購入は、中古のスズキ・ワゴンR。正直これでは日本一周というには小さすぎましたが、近場でのドライブや簡単な車中泊を楽しむには十分でした。

その後、長期旅行を視野に入れ、ハイエースへ乗り換えました。ハイエースを選んだ理由は、広さとカスタマイズ性の高さ。それに維持費も比較的抑えられる点が大きな魅力でした。選び方のコツとしては、「自分たちの生活スタイルに合った車種」「キャンピングカー生活で必須の設備」「維持費とのバランス」をじっくり考えることですね。
キャンピングカーの購入後に欠かせないのがカスタマイズ。標準装備だけだとどうしても「家感」が足りないので、自分たちの暮らしに合った空間作りを進めました。
まず、寝心地の改善を優先。市販のマットレスを購入して、後部座席をフラットにして寝床を作りました。それから、小さなキッチンスペースを追加。カセットコンロや収納ボックスを工夫して、簡単な調理ができるようにしました。
他にも、以下の装備選定が重要でした。
- ポータブル冷蔵庫:食品を新鮮に保つ必須アイテム。
- 折りたたみテーブルとチェア:外での食事や作業が快適に。
- サブバッテリーとソーラーパネル:電源不足を補うため。
これらは費用的にはそこそこかかるものの、旅の快適さを大きく変える要素です。特にソーラーパネルは節約術としても大活躍しましたね。
キャンピングカー生活を本格的に始めるまでにかかった期間は、トータルで約半年ほどでした。その間に、レンタルから始めて車を購入し、カスタマイズを施しました。
購入に関しては、中古車の市場をじっくりリサーチしたため、時間がかかりました。また、カスタマイズや装備選定も「本当に必要なものだけに絞る」ことを意識し、一つ一つ試行錯誤の連続でした。でも、この準備期間が旅をスムーズにし、無駄な費用を抑える鍵になったと思います。
振り返ってみると、この準備期間があるおかげで今の快適なキャンピングカー生活が実現できているのだと思いますよ。一歩一歩、焦らずに進めることがコツだと感じます。
関連)
日本一周は節約が大切!ハイエースのソーラーパネル活用とエネルギー自給自足の旅スタイル
旅に向けての資金計画
おおよその生活費と旅の予算例
キャンピングカー生活を始めるにあたり、最も気になるのがやはり「旅にどれくらい費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。私たちは日本一周に向けて資金計画を立てる際、まずこれまでの生活費をざっくり見直し、そこにキャンピングカー生活に必要な追加費用を組み込みました。
具体的に言うと、ガソリン代、食費、キャンプ場の宿泊費の3つをメインに予算を立てました。
例えば、ガソリン代は当初月3万円くらいかなと考えていたのですが、実際には月5万円を超えることもありました。特に遠く移動することが多い月は、1回の給油で1万円ほど費やすこともしばしば。私たちのハイエースはタンク容量が80Lなので、長距離ドライブを繰り返すほど負担が大きくなりましたね。
宿泊場所も考慮しました。キャンピングカーだから無料の車中泊スポットだけで十分、と思いがちですが、実際には快適さを重視して1泊4000~6000円程度のキャンプ場を利用することも多々あります。
衛生的でシャワーやトイレが整った施設はやはりありがたいですよね。だからこそ、必要経費としてこれも予算に組み込み、月々15万~20万円の旅費が必要になるケースが多かったです。
節約術と費用管理のコツ
旅を楽しむのは本当に素晴らしいですが、無駄遣いはできるだけ避けたいもの。私たちのキャンピングカー生活では、いくつかの楽しい節約術を見つけました。例えば、ガソリン代を少しでも抑えるために、安いガソリンスタンドを探し回るのが日課になっています。新しいスポットを見つけるのも、ちょっとした冒険気分で楽しいんですよね。^-^)
それから食費にも工夫を。スーパーや地元の直売所で新鮮な野菜や地元の食材を買って、自炊を楽しんでいます。レンタルしたポータブルキッチンで簡単なキャンプ料理を作るのは本当にワクワクします。「今晩は何を作ろうかな?」と考えるだけで、旅がさらに楽しくなるんです。
費用を管理するコツもあって、クレジットカードを使って支出を記録しています。毎月の支出をざっくりとジャンルごとに分けて、月末に振り返るのが私たちのルーティン。時には「先月のキャンプ場費用、ちょっと多かったな…」と笑いながら反省し、翌月は無料で利用できる道の駅やRVパークを探すこともあります。
こうして、少しずつ節約しながらも、楽しい旅を続けられるのが嬉しいですね。旅の思い出とともに、賢いお金の使い方も身につけている感じです。
旅を計画するのはワクワクしますが、予想外の出費がついて回るのは仕方ないですよね。私たちもそのことを考えて万が一に備えて50万円を予備費として確保しました。このお金は車の修理費や突然の医療費が必要になったときのために用意したんです。
実際、旅をしているときにハイエースのタイヤを急に交換しなければならない事もあって、そのときの予備費が大活躍!あの瞬間「いや、ほんと準備しておいてよかった」と心から思いました。
それに私たちはフリーランスで働いているので、収入が安定しないこともあります。だから生活費の3か月分をすぐに使える形で蓄えておくように心がけています。これがあると、ちょっとした安心感が違いますよね。
さらに普段はあまり使わないけれど、クレジットカードのキャッシング枠も一応確認しておきました。いざという時のための保険みたいなもので心の余裕が生まれます。
資金の準備をしっかり整えたおかげで、経済的な不安を感じることなく旅を楽しめています。キャンピングカー生活を始めるときは、費用面でも「念には念を」の姿勢が大切だなと実感しています!
関連)
キャンピングカー 生活の費用はどれぐらい?50代夫婦の夏、冬の具体事例
日本一周に向けた生活の整理整頓
家の片付けは必ず行う!
日本一周の旅を計画する上で、まず取りかかったのが家の片付けと断捨離です。とはいえ、家自体を手放すわけではなかったので、移住のような大掛かりなものではありませんでした。ただ、長期間家を空ける生活に備え、必要最小限の持ち物に整理することが大切でしたね。
まず、思い出の品や子供たちが小さい頃のものは特に処分を考えませんでした。将来また見返すのを楽しみにしていますし、気持ち的な負担も少なかったです。一方で、「もう数年使っていないけど、なんとなく捨てられない」ものは思い切って整理しました。
長期間使わないものを中心に分類し、使えるものはリサイクルショップに持ち込んだり、不用品回収サービスを活用しました。
また、留守中の家の管理については少し悩みました。でも、近所の方に声をかけたり、息子たちに年に数回だけでも帰省して様子を見てもらうよう頼んで解決できました。
このような協力体制を作っておくと安心ですよね。日本一周の途中で何度か自宅に戻る計画も立てているので、完全に放置することなく家を守っています。
長期間家を離れることになると考えたとき、住民票や郵便物の扱いについても対策が必要でした。配達される郵便物が散らばらないようにするため、いろいろな方法を比較検討しました。
最終的に私たちはクラウド郵便サービスを利用することにしました。このサービスは、届いた郵便物をスキャンしてデジタルデータにしてくれるので、全国どこにいてもスマホで確認できる便利さがありました。
以前は近所の方に協力をお願いしようとも考えたのですが、頻繁に頼むのも気が引けて断念しました。一方で役所との手続きや免許の更新など、一時的に住民票や現住所が必要な場合は、必要最低限だけ夫婦で協力して地元に戻る計画を立てました。
関連)
キャンピングカー生活の住所登録と税金対策:知っておくべき5つのポイント
荷物や持ち物の取捨選択
キャンピングカー生活を始めるには、荷物の取捨選択が大事です。
限られたスペースを有効活用するため、持っていくものをリスト化してみることをおすすめします。私たちの場合、次のようなリストを使って仕分けしました:
- 必需品:炊事道具、衣類、寝具、薬など
- 快適生活品:アウトドア用のチェアやテーブル、ポータブルバッテリー
- 趣味関連:夫は釣り道具、私はカメラグッズを持参
関連)
キャンピングカー生活で釣りが趣味になった理由は?思い出の釣り体験3選も紹介してみる!
特に「これ必要?」と葛藤しやすいのが衣類です。季節ごとに必要な最低限の服と、旅で買い足せそうなものだけに絞りました。また、意外に便利だったのが圧縮袋。スペースが限られるキャンピングカーで大活躍でした。
何をどれだけ持っていくか試行錯誤が続きますが、「全て詰める必要はない」と割り切れると、気持ち的にも身軽になりますよ。

キャンピングカー生活を始めるには、保険や契約内容の確認が欠かせませんよね。まずは車にかかる保険をしっかり見直しました。私たちはキャンピングカーならではの特性をカバーできるように補償内容を変更して、さらにロードサービスの強化プランも追加しました。
特に日本一周の旅では道中で何が起こるかわからないですから、車両保険にはきちんと加入しました。
他にも健康保険や生命保険も再確認してます。長期間特定の病院に通えないのでフリーランス向けの保険プランに切り替えて、全国どこの医療機関でもスムーズに対応できるようにしました。これでもしものときも安心ですね。(*´▽`*)
それから家にかかる固定費についても工夫しました。ストップ可能なものは一時的に解約して費用を抑えることにしました。例えば固定インターネット回線やテレビの契約は休止しました。こうしたちょっとした工夫が、旅の予算を守る助けになります。
「思ったより予算オーバーだった!」なんてことにならないように、事前に必要な契約を見直しておくのは本当に大事だと思います。これで心置きなく旅を楽しめる準備が整いました!
最初の日程に向けてやっておくべきこと
出発時点考えた日程と事前予約など
私たち夫婦が日本一周に向けて出発準備を整える際、最初に考えたのは「どこまで具体的に予定を立てるべきか?」ということでした。
結果として、厳密な日程やルートは作りませんでしたが、出発から1ヶ月間だけはある程度計画をしておきました。これは、慣れないキャンピングカー生活をスムーズにスタートできるようにするためです。
特に最初は観光地として人気の高い場所やキャンプ場が混む可能性を考慮し、事前予約を入れたケースもありましたよ。途中で天候の影響を受けてルートが変更になることも多いため、あまりガチガチな計画は立てずに、柔軟性を持つことを優先しました。
キャンピングカー生活を始めるうえで、最初に必要となるのは実は宿泊場所や観光地などの事前予約。
キャンピングカー生活というと、全てキャンピングカーの中で生活するようなイメージですが、それとはちょっと違います。たとえば最初の1週間は関東近辺を回る計画だったので、リサーチして設備が整ったキャンプ場をいくつかピックアップして予約しました。
生活するうえでは特にトイレやシャワー設備が大きなポイント。また観光地の駐車スペースが限られている場合もあるので、停められる場所を事前にチェックしたり、場合によっては止めたいと思う場所で駐車スペースがなかったり、もう一杯で止められない!ということもあって、目的地のすぐ近くで駐車場を予約することも必要になります。
そして忘れてはいけないのがフェリーの予約。
特に北海道や九州への渡航シーズンは予約が取りにくいし、フェリーに乗れないと立ち往生してしまい、時間もお金も浪費してしまうのでこれはもう必須。
こうした事前準備を怠ると兎に角無駄な時間やお金を使ってしまうので、可能な限り余裕を持って計画しまていきしょう!
フリーランスの仕事で何か事前に必要だった?
キャンピングカー生活をしながらフリーランスの仕事を続けるのも私たちの旅スタイル。
最初は「まぁ別に特に問題ないよね」なんて気楽に考えてましたが、これが意外と事前の準備が必要でした。私の場合はライター業なので「主にはパソコンとインターネット環境」です。

それだけならすぐ準備できるよね!なんて思うかもしれませんが、まずモバイルWi-Fiルーターを契約して、旅先でもどこでも安定してネットが使えるようにしました。ただ色々な場所を回るとなると、例えば山間部や離島では繋がりにくいこともあるので、仕事をしながら旅をする場合、事前にそうしたエリアを地図で確認しておくこともすごく大切なこと。
また省スペースで作業できるコンパクトなデスクや折り畳みのイスも必要になります。スペースには限りがあるので、ちょっとした工夫が大きな効果を発揮しましたね。夫と私で作業時間をスケジュールとして分け合うといった調整も必要で、家族で事前に話し合うことも忘れませんでした。
(一人旅ならこうしたことも不要ですが、夫婦で回るとなると、狭いスペースを如何に効率的に使うかが非常にポイント高いですよね)
関連)
キャンピングカー生活×フリーランス!夫婦の仕事タイムの考え方や時間の作り方を紹介
最低限事前に考えておきたいこと
キャンピングカー生活を始める前に最低限考えておくべきことは、生活の基盤となる「衣食住」に関する準備です。
まず、日常的に必要なもの(タオルや調理器具、衣類など)をリストアップし、どうやって限られた車内スペースに効率よく収納するかを考えました。また「どこで食料を調達するか」「長期間保存可能な食品は何にするか」も重要なポイントでした。
そして、いざという時のための緊急連絡先の一覧を作り、保険や健康面の書類を分かりやすい場所に保管しました。あとは、旅先で発生する不意の出費やトラブルに備えて、予備費用をしっかり確保しておくことも忘れずに。最悪の事態を想定するのは楽しい準備とはいえませんが、「備えあれば憂いなし」です。
いざ旅を始めると、「ああ、これも準備しておけばよかった!」と思うことも少なくありませんでした。
例えば、長期間車内生活をすることに慣れていなかったため、初めの頃はごちゃついた荷物の収納に苦戦することが多々ありました。ちゃんとした開閉式の収納ケースを用意していれば、もっとスムーズに片付いたのではと思います。
また、私たちが困った点のひとつは「ガソリンスタンドの営業時間」。走行距離などを甘く見積もり、深夜にエンプティランプが点灯して焦った経験もありました。
そしてWi-Fi環境についても、契約していたモバイルルーターのデータ容量が足りなくなるという誤算も。解決するには少しお金がかかりましたが、無理をしない旅を続けるためには必要な追加入れでしたね。事前の準備は本当に大切だと改めて感じさせられました。
まとめ
キャンピングカー生活を始めるにあたって、どれだけの準備が必要か、不安になる方も多いのではないでしょうか。でも、一歩ずつ進めることで、自分たちのライフスタイルにピッタリ合った旅の形を作れることがわかります。
私たち夫婦も、最初は「どんなキャンピングカーを選べばいいのか」から始まり、装備の準備や資金計画と、たくさんの事柄に向き合ってきました。その中で失敗もありました。しかし、そうした経験こそが、今楽しんでいる日本一周のキャンピングカー生活につながっていると感じます。
キャンピングカー生活にかかる費用はもちろん大切ですが、それ以上に、自分たちがどんな旅をしたいのか、どんな準備をしたら快適な旅になるのかを考えることが、本当に大切だと思いました。
例えば私たちの場合、ガソリン代やキャンプ場代の予算を見積もったり、快適さを優先するための装備に投資したりと、試行錯誤を重ねてきました。そうして準備した分、旅先でのびのびと過ごせる時間が本当に楽しいものになったのです。
また、生活を整理して身軽になることも、日本一周の準備期間で得た大切な気づきでした。特に家の片付けや荷物の取捨選択を進める中で、自分にとって本当に必要なものが見えてきました。住民票や郵便物の対応は少し手間がかかりましたが、今ではそのおかげで安心して家を空けることができています。
これからキャンピングカー生活を始めたいと思っている方に伝えたいのは、「完璧を目指さないこと」。準備は大切ですが、すべてが完成してからでなくても、わからないことや不足していることは旅の中で学べるものです。
私たちも旅の途中で「もう少し装備を増やしたい」「もっと節約できる方法を考えよう」と考え、少しずつ改善してきました。必要なのは、一歩踏み出す勇気だけです。
キャンピングカー生活は、自由な旅を楽しむことができる一方で、計画や準備が欠かせない側面もあります。とはいえ、準備期間も旅そのもので、家族やパートナーと一緒に夢を膨らませながら進められる作業です。
これからキャンピングカー生活を始める方が、私たちの経験や失敗談を参考にしながら、より素敵な旅の準備を進められることを心から願っています。
コメント